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よもやま話(2)

小さな侵入者

 中継局は意外なほどの山奥や野っ原などにも設置されているため、周囲の外気温の寒暖差は激しく、特にこんな暑い夏場ですと、空調が万全に動作していないと放送機器が正常に動作しなくなり、安定した放送お届けすることは出来ません。そのため空調機がいざ止まっても何とか放送を続けられる様、予備の空調機なども設置されていたりしますが、それでも毎夏何回か「空調機異常」を知らせるアラームが上がってきます。現場に行って調べると、空調機回路の基板の上をヤモリが歩いたことで回路がショートしていてお亡くなりになったヤモリを取り除いたら復帰した、なんていうこともしばしばあります。

右の写真はそんな基板の一例で、お食事中の方もいらっしゃるかも知れませんので、一応モザイク処理を施してあります。まあ、ヤモリも可哀想ですが我々もこれで時間を取られたくないので、基板面に絶縁樹脂を塗る等の対策をしていますが、端子むき出しの部分に触れられてしまったりで100%予防するのは難しいのが現状です。

中継局とは直接関係ありませんが、ある局の技術の方のご自宅のインターホンがある日突然鳴らなくなって、どうしたのかな、と思って玄関についているインターホン子機をドライバーで開けてみたら、何と中からチョロチョロ、と小さなヤモリが出てきたそうです。このインターホン、単3電池二本で動いていたそうで、3Vぐらいだとヤモリにとっても害ではない、というよりもむしろ気持ち良かったりするのかも知れませんね。