私たちは「J-DS」、日本デジタル放送システムズです。
地上波テレビ放送のデジタル化という大事業に向け、2001年に東京民放5社が経営母体となって設立されました。
東京民放5社のカバーエリアは関東一都六県ですが、スカイツリーからの電波が直接届かない地域は関東全体の約4分の1から2分の1にまで及びます。
こうした地域に電波をリレーして届ける「中継局」のネットワーク無くして地上波放送システムは成り立ちません。
J-DSは放送局と連携し、一貫してこのネットワーク構築に向けて取り組んできました。設立当初の電波調査や置局検討などに始まり、2004年に最初の水戸中継局を建設以来次々とデジタル化を進めていき、2014年に最後のかすみがうら中継局が開局するまでに通算230か所以上の中継局や関連設備の建設に携わってきました。
また、これらの建設で得たノウハウをもとに、関東以外でも北海道、東北、長野などにも100局近くの中継局を建設しています。
そして安定した放送の継続のためには日々の保守管理が欠かせません。J-DSではこれらの中継局から正常に電波が出るように24時間体制での監視・保守業務を行うとともに、建設以来10年を越えた中継局の設備更新なども進めています。
若い世代を中心とした「テレビ離れ」の風潮が話題となる昨今、確かに地上波テレビ放送は数多ある映像メディアの単なるひとつではあるでしょう。しかしスイッチを入れさえすれば誰もが最も手軽に情報、エンターテインメント、そして感動も得られるツールではあることは確かであり、災害時の情報ライフラインとしても重大な役割を担うものです。
このテレビ放送という文化の灯を一瞬たりとも絶やすことなく皆様にお届けする事が、私たちJ-DSの最大の使命です。
株式会社日本デジタル放送システムズ 代表取締役社長
稲田 智徳
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